琉球藍とは?
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琉球藍とは?
沖縄の自然と先人の知恵が育んだ青
沖縄の海の青、空の青。
そして、もうひとつ。
琉球藍の青。
沖縄の自然の中で育まれてきた琉球藍は、古くから染織文化を支えてきた植物です。
その葉から染料をつくり、発酵の力を利用して糸を染め、布を織る。
そこには、自然と向き合いながら受け継がれてきた先人たちの知恵と技術があります。
OKINAWA BLUES & Co.では、琉球藍を育てるところから染料づくり、染色、製織までを手がけています。
このJOURNALでは、琉球藍の植物としての特徴から、染料づくり、染織技術、そして沖縄の歴史や文化とのつながりを紹介していきます。
琉球藍という植物

琉球藍の原料となるリュウキュウアイは、キツネノマゴ科の多年草で、学名を Strobilanthes cusia といいます。
沖縄では「イェー」や「エー」などの呼び名でも親しまれてきました。
日本本土で広く知られるタデアイとは異なる種類の植物です。
リュウキュウアイの葉には、藍色のもとになる成分が含まれています。しかし、生の葉がそのまま鮮やかな青色をしているわけではありません。
葉に含まれる成分を取り出し、化学的な変化を経ることで、深い藍色が生まれます。
葉から泥藍へ

収穫した琉球藍の葉や茎を水に浸し、藍の色素のもとになる成分を抽出します。
葉や茎を取り除いた後、石灰を加えて攪拌し、空気に触れさせることで、青い色素であるインジゴを生成させます。
そして、色素を沈殿させて集めたものが「泥藍(どろあい)」です。
泥藍づくりは、気温や水温、植物の状態などによって仕上がりが変わります。
自然の変化を見極めながら、経験と技術を積み重ねていく仕事です。
自然の力で藍を建てる

泥藍ができても、そのままでは糸を十分に染めることはできません。
インディゴは通常、水に溶けにくい性質を持っています。
そこで行うのが「藍建て」です。
天然灰汁発酵建てでは、灰汁によるアルカリ性の環境を整え、微生物の働きを利用して色素を還元し、染色できる状態へと変えていきます。
染液に浸した糸を引き上げて空気に触れさせると、酸化によって青色が現れます。
この工程を繰り返すことで、淡い青から深い紺色まで、さまざまな表情を生み出すことができます。
糸から絣、そして布へ
染め上げた糸は、織物へと姿を変えていきます。
沖縄の染織文化を代表する技術の一つが「絣(かすり)」です。
絣は、糸の一部を括るなどして染め分け、その糸を組み合わせて織ることで模様を表現する技法です。
糸の段階で模様を設計し、染め、織り上げていく。
一本一本の糸が重なり合い、やがて一枚の布になります。
琉球藍と沖縄の歴史
琉球藍が沖縄に伝わった正確な時期は、明らかになっていません。
14〜15世紀頃に伝来したという説があり、琉球王国時代の染織文化の中で重要な役割を担ってきました。
琉球藍は、琉球絣や紅型、芭蕉布など、沖縄のさまざまな伝統染織に用いられてきました。
琉球藍の青は、単なる色ではありません。
沖縄の自然、暮らし、歴史、そして人々の技術が積み重なって生まれた文化の一部なのです。
沖縄の青を未来へ
自然のリズムに合わせて、青い海を織る。
藍を育て、染料をつくり、糸を染め、布を織る。
その一つひとつの工程に、自然の恵みと先人たちの知恵があります。
私たちは、その技術と文化を次の世代へつないでいきたいと考えています。
This world is connected in BLUES.
この世界は、青でつながっている。